アラカンの逝く前に行ってみた

主に美術館巡りかな

カナダのおまけ、ちょっとだけシアトル

 現役で働いていた頃は、旅行の日程は会社のカレンダー次第。しかも、旅先の情報をろくに調べることもなく出発していたので、現地についてから「残念な結果」になったことも多々ありました。カナダはそんな事がちょっと多めかも。


キングストンでのこと

 トロントから日帰りで行ける街ということで行ってみました。オンタリオ湖畔のこじんまりとした綺麗な街で、植民地時代や開拓時代の雰囲気が味わえる良い所だったのですが、ガイドブックで当たりをつけていた“Marine Museum of the Great Lakes at Kingston”と

キングストン大学にある”Agnes Etherington Art Centre”

は入口が施錠されていて見学できず。シティー・ホール裏手の小さなレストランでランチを食べて帰ってきました。

 サラダにかけるドレッシングが3種あってウエイトレスさんの説明が聞き取れず口をアングリとしていたら、近くに座っていたお父さんから「あなたのお勧めはなどれかを尋ねてなさい。」と助けてもらいました。大陸らしくだだっ広くて、穏やかで本当にいい街でした。


オタワでのこと
 オタワでスルーしたのが"National Gallery of Canada"。リドー・ホールと国会議事堂というオタワの2大観光スポットの間にあって前を通り過ぎたのですが、帰国してから調べてみれば欧州の絵画も充実していて、ネピアン・ポイントとアレクサンドラ橋という眺めの良さで有名な所にも近かったので、残念さは倍増。

 オタワは見るものが多く、モントリオールからの日帰りで時間が足りなかったのも確かなところ。国会議事堂の見学時間を気にしつつ、すぐ近くにあったマーケットに駆け込んで慌ただしく昼食を済ませるような状態でしたので、仕方がなかったかもしれません。


シアトルでのこと

 バンクーバーへはシアトルから鉄道で行きました。海の眺めが素晴らしく、気をつけて車窓を見ていればカナダーアメリカの国境を見つけることもできるのが魅力的と思い、そんな旅程を組んでみました。

 ところで、シアトルには"Seattle Art Museumがあって前を通りかかったのですが、その頃にはほとんど興味がなかった現代美術の収集で有名とのことで、建物の写真を撮っておしまい。シアトルはホテル代が高い割には観光スポットが少なく、時間を持て余し気味だったのに何故立ち寄らなかったのか、今では不思議な気分です。

 シアトルで楽しかった思い出といえば、MLBのナイト・ゲームを観戦したことと、ベイブリッジ・アイランドで飲んだ赤ワイン。ドイツ原産の葡萄とのことでした。


おまけのおまけ

 トロントの街中でグレン・グールド(Glenn Herbert Gould)というピアニストの銅像を見つけました。カナダ出身の芸術家としては一番有名な人かも知れません。You TUBEには少女漫画から抜け出てきたような美青年の時代から、レコーディング中もハミングせずにはいられない風変わりなオジサンの時代まで、劇的な変化を知る事ができる動画がたくさんアップされています。お時間があるようでしたら、一度ご覧になってみてください。