アラカンの逝く前に行ってみた

主に美術館巡りかな

14. 道がつづら折りになるチョイ手前 - 町立湯河原美術館(神奈川県足柄下郡湯河原町)

 超有名観光地である熱海のお隣、湯河原町も温泉の街ですが、大きなホテルのネオンが煌びやかな熱海とは方向性がだいぶ違います。特に「奥湯河原」と聞くと「庭園付きの和邸宅一棟貸し」だの「離れのみ、4棟」とか言った、高級外車が似合う隠れ家的な高級旅館が思い浮かんでしまうのですが、今回訪れた美術館はそんな奥湯河原のチョイ手前、谷沿いの昭和を思わせる温泉街の中に建っていました。


ざっとした御説明(2018年12月下旬の情報です)
 湯河原に所縁がある画家や作家の作品を展示するために作られた美術館とのことで、相模湾沿いの美術館ではありがちな設立経緯ではあるのですが、現在も活躍している平松礼二画伯専用の展示館とアトリエを備えているところがオリジナル。建物にも特徴があって、採光の方法にはうるさいはずの美術館には似つかわしくないほど窓が多く、周囲の温泉街の風景に自然に溶け込んだ造りになっているのですが、それもそのはず、老舗旅館を改築したものだそうです。


アラカンの個人的な感想
 元が温泉旅館の建物だったからでしょう、展示室の裏側に日本庭園が見える休憩スペースがあったり、チケット売り場周辺にはお土産物売り場と喫茶室があったりと、温泉街をぶらついたついでに気軽に立ち寄れる施設になっていました。温泉旅館に早めにチェックインして夕食までの時間を過ごすにはちょうど良いのではないでしょうか。ただし、現役の画家の作品とアトリエを同時に見ることができる点は、他所にはない魅力。平松画伯の作品は金粉、金泥を使った華やかな日本画がお好きな方にはオススメだと思いました。


オススメするとするならば
 せっかくの湯河原ですから、一棟貸しや離れは無理にしても割烹旅館とか名乗っている料理自慢の温泉に一泊したいところですが、近くに日帰り温泉と足湯がありますので、手軽に楽しむこともできます。

足湯の施設の近くには「万葉公園」という渓流沿いに遊歩道が設けられた公園もありました。


もっとお手軽なところとしては、湯河原駅前の「hand spa(手湯?)」はいかがでしょうか。


私はこうやってたどり着いた
 改札を出てすぐの所にある2番のバス停から15分ほど。「美術館前」で下車です。