アラカンの逝く前に行ってみた

主に美術館巡りかな

50. 「庭園」というよりは「邸宅」ですね - 東京都庭園美術館(東京都港区)

 ソメイヨシノが咲く2022年春、およそ3ヶ月ぶりでこの文章を書いています。温度、湿度が高くなり、三度目の新型コロナワクチン接写が済んだということで美術館巡りを再開しつつあるのですが、東京とその近郊の感染者数は高止まりというか、ところによっては増加に転じたかも。蔓延防止等重点措置の解除もあって感染再拡大の懸念もあるわけで、その時は、また中断するしかないですね。


ざっとした御説明(2022年3月下旬の情報です)

 「芝庭」、「日本庭園」、「西洋庭園」の三つからなる庭園がありますが、それらを鑑賞することが主目的の美術館ではなく、宮様が建てた白金台のアール・デコ様式の邸宅跡を美術館にした施設。保存されると同時に展示スペースとしても活用されている邸宅だった建物、二つの展示室とカフェ、ミュージアムショップが併設された新館、そして、茶室、レストラン、スイーツも買えるミュージアムショップもある「庭園」がありました。なお、庭園やレストラン等を訪れるだけならば入園料は不要とのことです。

アラカンの個人的な感想
 戦前の宮様御家族の生活の様子を垣間見ることができる場所というのは、アラカンが知る限りでは他には無いはず。サルバドール・ダリに代表される20世紀初頭のシュールレアリズム関連の展覧会が開催されていたのですが、展示物が違和感なく並ぶ室内は、煌びやかさとは違った豪華さがあるように感じられ、興味深かったです。もちろん、床面積はとてつもなく広くて部屋数も豊富。庶民の家庭では、フローリングのモップがけもままならないままに持て余す建物であることは間違いありません。バスルームも複数あって、3〜4家族くらいはゆったり暮らせるんじゃないですかね。


オススメするとするならば

 美術館の住所は港区ですがJR東日本の目黒駅の近くです。季節が合えば目黒川の桜並木、また、目黒区美術館、百段階段があるホテル雅叙園東京、目黒寄生虫館等々、訪れて見たいところは沢山ありますが、あえて一つ挙げるならば「わたせせいぞうギャラリー白金台」。目黒駅から庭園美術館への最短経路の途中で見つけました。店先に立つだけで80年代を思い出す「その頃には若者だった」方々、多いんじゃないでしょうか。ちなみに、アラカンの頭の中には「思い出はモノクローム(君は天然色)」などなど、大瀧詠一の歌が流れ出しました。


私はこうやってたどり着いた
JR東日本の目黒駅東口を出て左方向へ


案内標識がある大きな交差点を右へ


横断歩道を二つ渡って首都高速の向こう側へ


左手に植え込みを見ながら直進


ほどなく左側にチケット売り場がある正門