アラカンの逝く前に行ってみた

主に美術館巡りかな

イギリスの美術館 - ロンドン(I)

 これまでこのブログでは、訪れた美術館の印象が薄れないうちに記録を残すことを基本としてきました。しかし、この文章を書いているの2020年7月は、東を見ればコロナウィル感染者が急増中で、西を見れば梅雨盛りで災害多発の大雨。楽しい気分で外出できる環境にはありません。そんなわけで、2018年6月、本ブログ開設の数ヶ月前に訪れたイギリスの事など書いてみることにしました。ブログを書くつもりで写真やメモを残している訳ではないのがちょっと残念ですが、覚えている範囲で書いてみます。


The National Gallery

 ゴッホのひまわり、フェルメールのヴァージナルの前に立つ女・座る女、ターナー、ダ・ヴィンチ、ヤン・ファン・エイクと、有名どころは数知れず。

 他の観光名所に囲まれ、しかも入場無料ということで、気楽に何度でも通うことができる美術館です。2012年12月末にも訪れた事があるのですが、作品が展示されている場所がまるっきり変わっていたので、ちょっとビックリ。びっくりと言えば、とても強く印象に残ったポール・ドラローシュの「レディ・ジェーン・グレイの処刑」が後に上野の森美術館にやってきたり、上野の国立西洋美術館で「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」が開催されてゴッホの「ひまわり」までやってくるという驚愕の展開。こういう事があると、10時間を越えるエコノミー・クラスの旅の辛さがシミジミと思い出されて腰が痛くなってしまいます。


Courtauld Gallery
 帰国後に日本で企画展が開催された美術館としては、ここを外すわけにはいきません。美術館の長期休館に合わせたという事で、マネ、ゴッホ、セザンヌといったお宝級が大挙して上野にやってきていました。

 美術館自体はロンドン大学の附属研究所の施設とのことで小規模なのですが、サマーセット・ハウスという大英帝国の香りが感じられるような政府関連機関などが入っている建物の中にありました。美術館巡りに興味がない方でも、コヴェント・ガーデン・マーケットやサヴォイ劇場を訪れたついでに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。


Tate Britain

 ヨーロッパ美術全般が展示されているナショナル・ギャラリー、19世紀終わりから20世紀初頭のフランス絵画で有名なコートールドに対して、イギリス絵画の有名どころが集まっているのがテート・ブリテン。ターナーやラファエル前派といったところに興味があるなら、ここを訪れておけば後悔はないという事でしたが、機会があればマンチェスターやリバププールの美術館も行っといた方が良いと思いました。そのことについては、またいずれ。

 地下鉄の”Tate Britain”から歩いて行ったのですが、駅構内がとってもカラフルで楽しい気分になったことを覚えています。