アラカンの逝く前に行ってみた

主に美術館巡りかな

31. ウサギと一緒に美術館(途中までだけど) - 福島県立美術館(福島県福島市)

 宮城県は毎年幾度か訪れてきたのですが、大宮の次の停車駅が仙台になる「はやぶさ・こまち」を利用するので途中の栃木、福島は通り過ぎるだけでした。実はこれ、JRの乗車券を使うにはもったいない使い方で、有効期間内で残営業キロが50kmを超える間は何度でも途中下車して駅の外に出ることができます。と、いうことで無職となって急ぐ理由もなくなった今、仙台からの在来線各駅停車の列車に乗ってトコトコ、のんびりと途中下車の旅と洒落込んでみました。


ざっとした御説明(2019年8月上旬の情報です)

 広大な敷地に綺麗で新しそうに見える建物が建っているので、ついつい震災の復興予算で建築されたのかと勘違いしてしまいましたが、開館は1984年と30年を超える歴史があるとのこと。ふと庭の隅の方見れば箱根彫刻の森美術館のピカソ館の前にもあるようなオブジェがあり、こちらは年月の流れを感じさせてくれる状態で、何と無く納得感がありました。

 建物の後ろは緑の山、日本庭園や竹林があり、中に入れば吹き抜けになったエントランスホールにカフェスペース。1階で企画展示、2階で常設展示が独立して開催されていて、いずれもバスケットボールコートサイズの展示室が3つに加えて小さな展示室が幾つかあるという、広々として余裕たっぷりの美術館でした。


アラカンの個人的な感想

 煉瓦造り風の外観ですが内装には木が多く使われ、展示室の暖色系で抑えられた照明と相まって柔らかで落ち着いた雰囲気。常設展示があるということでしたが、収蔵品からテーマを決めてコレクション展をやっているようで、今回は福島出身の蒐集家から寄贈された日本の近代洋画家の作品が展示されていました。3000点を超える収蔵品を有効に使って、いつ行っても同じ展示で飽きてしまうということはないようにしているのでしょう。ただ、ゴーギャンやルノワールの作品もあるようなので、2階の片隅に特別展示室を用意するなどして貰えると旅行客としては嬉しかったかな。


オススメするとするならば
 福島駅からは少し離れていて、ついついタクシーを利用したくなるところですが、オススメは飯坂温泉まで行ける小さな電車。「ゆ」と書かれた暖簾があったり、可愛いウサギのデコレーションが施されていたりと、東北地方をのんびりと旅行している気分に浸れること間違いなしと思いました。


私はこうやってたどり着いた
JR福島駅西口から仙台方面へ、ちょっと戻ったところに電車乗り場。

ホーム右側が利用する福島交通飯坂線。

二つ目の駅、美術館図書館前駅で下車。

線路沿いに福島駅方面へ少し戻り、地下道の入り口のところを左折。

30mほど直進すると正面に目的地。