アラカンの逝く前に行ってみた

主に美術館巡りかな

32. 福島のど真ん中の山の中 - 郡山市立美術館(福島県郡山市)

 東北新幹線が開業する前、上野 - 仙台間を急行列車で行き来していた頃から、二本松が福島県の中央付近、郡山が南端だと思ってきました。ところが、美術館への経路を調べるためにグーグルマップをマジマジと見てみれば南端は白河で郡山はど真ん中。数え切れないほど通過しても、通り過ぎるだけでは何もわかってないのですね。


ざっとした御説明(2019年8月上旬の情報です)

 郡山の市街地を遠くに望む山腹の森の中、樹々の間に埋もれるようにして建っていました。展示室は1階と2階に分かれていて、1階で企画展、2階で年に数回の展示替えありの常設展。展示スペースは2階がテニスコート大のものが4つ、1階がもう少し大きめなものが2つ。ゆっくりと見て回って1時間くらいかなと思うのですが、唯一の公共交通機関である乗合バスが1時間に1本と言うことで、ゆっくりするにはちょっと微妙。


アラカンの個人的な感想
 白を基調とした館内は華美ではないけれど明るくて綺麗で、エントランスホールや廊下に市内の子供達の作品が展示されているなど、市民のための市立美術館といった雰囲気が心地よかったです。

 些細なことなのですが、ホームページなどではイギリス関連のコレクションが充実しているとの事で、常設展示のうち1室がイギリス関連の展示に割り当てられていたのですが、「何故、イギリス・コレクションなのか?」については、ハッキリとした説明はネットで調べてみても見当たりません。宮城県美術館のカンディンスキーとエゴンシーレに続いて、ちょっとだけモヤモヤしてしまいました。


オススメするとするならば

 公共交通機関は乗合バスが1時間に1本程度ということで、ついうっかり乗り過ごすと併設されたレストランから切石が敷き詰められた庭を眺め、世の無情なんぞに思いを馳せることになりかねません。タクシーを使うにしても、市内から呼ぶことになりそうなので、帰りの新幹線の時間が気に掛かる旅行客にはちょっと辛いところです。


私はこうやってたどり着いた
 JR郡山駅前のバスプール、5番乗り場から「美術館経由東部ニュータウン」行きのバスに乗り、「郡山市美術館」で下車、270円。IC乗車券は福島交通発行のものだけが使えてSUICAは不可。