アラカンの逝く前に行ってみた

主に美術館巡りかな

30. MOMATのTはTOKYOのT ? - 東京国立近代美術館工芸館(東京都千代田区)

 東京の「近代美術館」でゴッホ展を見た事を思い出してネットで確かめていたら、「工芸館の石川県への移転」という記事を見つけました。工芸館の建物は、かつては旧帝国陸軍近衛師団の師団司令部。現在は重要文化財に指定されている建物なそうで、行くなら今のうちかと思って出かけてみたのですが、建物ごと移設するということではないようでした。


ざっとした御説明(2019年7月中旬の情報です)

 竹橋の近代美術館本館とは歩いて5分くらい離れた、北の丸公園の入り口付近にある赤レンガの建物。周囲の樹々の緑に外壁の赤色がとても映えていました。2階建てで1回入り口付近にチケット売り場とロッカースペース。2階に展示室や家族連れがくつろげるような部屋があって、全部で数室のこじんまりとした感じ。この文章を書くにあたって改めてホームページを見ていると「ミュージアムショップ」があるらしいのですが、気がつきませんでした。


アラカンの個人的な感想
 長期間の保全を考えて鉄筋コンクリートの構造体にレンガを貼り付けているらしです。新しい建物の内部の壁に以前の建物のレンガを貼りつけたものもよくみかけるのですが、見た目だけについては外部に貼り付ける現在の方法の方が良いように思います。(風雨によるレンガの風化なんかは大丈夫なのかと、ちょっと気になるのは確かですが)

 玄関ホールから2階にかけての内装も戦前の建物を感じさせるものでしたが、展示されている作品は昭和終わりから平成にかけての物が多かったように思われ、どちらかと言うと現代に近い工芸品の展示施設のような印象を受けました。
 特徴的だなと思ったのは、作品に触れながらガイドの解説を聴けるイベントがあったり、「作品の印象をオノマトペで表現してみよう!(テカテカとかスベスベとか)」といったボードが所々に用意されていて、小学生くらいが気軽に美術品に馴染めるように工夫されていた事。現代美術や工芸品への興味が薄めの中高年であるアラカンにも嬉しい工夫でした。


オススメするとするならば
 千鳥ヶ淵、靖国神社、北の丸公園と桜の名所があります。とんでもない人出が気にならない方は、観桜のお散歩とセットにしてはいかがでしょうか。季節によらず楽しめる庭としては皇居の東御苑があります。今回、アラカンが訪れた時は秋の天皇陛下即位のための施設建設の関係で、歩ける範囲がかなり狭まっていましたので、ここしばらくは大手門近くの庭園あたりを楽しむのが良いのではないでしょうか。


私はこうやってたどり着いた
東西線竹橋駅が最寄駅ですが、アラカンは一つ隣の大手町駅から東御苑経由。

手荷物検査を受けて入園札を受け取ったら三の丸収蔵館を右手に見ながら奥へ。


汐見坂を登って天守台へ。


天守台の奥側にある北桔梗門から御苑の外へ。写真左側の鉄柵は即位礼の準備の為のもの。

門を出たらお堀を越えて、さらに歩道橋を渡って左方向へ。北公園には入りません。

3分ほど歩くと赤レンガの建物が見えてきます。