アラカンの逝く前に行ってみた

主に美術館巡りかな

65. 「巨匠」が自分で開設しちゃった記念館 - 大田区立龍子記念館(東京都大田区)

 アクセス数が1万5千回を越えていました。コロナ絡みの外出自粛期間などありましたが、多くの方に読み続けていただけていることが励みとなって、何とか書き続けることができています。アクセス履歴を見ていて感じたのですが、コロナの新規感染者が増加するとアクセス数が増える傾向にあるようです。外出を諦めつつ自宅で過ごす時間にこのブログが少しでも役に立っているのかもしれないと思うと、とても嬉しいです。


 コロナが鎮まり、機会があれば、このブログで紹介させていただいている現地にも、ぜひ、脚をお運びください。


ざっとした御説明(2022年8月下旬の情報です)

 記念館と聞くと、芸術家が故人となってから近親者、縁故者が設立したものを想像しがちですが、この記念館は川端龍子が生前に文化勲章の受勲をきっかけに開設したもの。現在は大田区に寄贈されていますが、以前は画家が主宰していた美術団体が維持、管理していたそうです。画家のアイデアで設計された広い壁が折れ曲がりながら続く展示室には、得意とした超大作を数多く展示されていて圧巻。記念館の辻向かいには自宅兼アトリエが残されていて「公園」と名付けられていますが、見学できるのは1日に3回ほど、決められた時間だけのようですので、見学を希望される方はHPで確認してからお出かけください。


アラカンの個人的な感想

 東京の西の端で、大森駅からもひとしきりの距離がある場所に記念館を建てて多くの人が訪れることを期待したかどうかはわかりませんが、自宅兼アトリエまで一緒に大田区が維持管理する施設になっていることからして、「残す」には最良の方法だったのかもしれません。学校の黒板よりも大きな作品を数多く展示することを考えればそれなりの建坪も必要なわけで、高価な上に再開発で大きく変化する都心の一等地は適さないですしね。おかげさまで、私たちは今でも超大作を存分に堪能できているわけで、美術団体を主宰するくらいになると先の時代を読む力も普通ではないのかもしれないと思いました。


オススメするとするならば

 大森と聞いて思い浮かんだがのが大森貝塚と平和島のボートレース。貝塚関係で郷土資料館や博物館がありそうな気配は感じつつも興味は湧かず、大森駅のホームで記念碑の写真を撮影して終了。で、何かないものかと駅の周りをうろうろしていて見つけたのが下の案内看板。東京の地理を良くわかってない事を再確認した後、川崎の駅ビルでワインを舐めるべく京浜東北線に乗車、大森を後にしました。ちなみに、水族館へ行くなら京急の大森海岸駅の方が近くて便利なようです。


私はこうやってたどり着いた
JR東日本、京浜東北線の大森駅からバスを利用、中央改札から西口へ


西口を出たら左方向、4番乗り場へ。「森02系統」に乗車・


臼田坂下で下車。


バスの進行方向へ進むと坂の登り口に看板、ここを左折。


直進して程なく、左手に目的地。