アラカンの逝く前に行ってみた

主に美術館巡りかな

78. 「MOMAS」と名乗っているだけのことはありました - 埼玉県立近代美術館(埼玉県さいたま市)

 昭和の頃と令和の今を比べてみると、「電車での移動が楽に、便利になった」とつくづく思います。平成の初めの頃までは、アラカンが住む相模湾沿いから荒川の向こう側まで行くとなると京浜東北線でのんびり行くか、東京、上野2回で乗り換えてちょっとした旅行気分。現在では新宿湘南ラインや東京上野ラインといった電車に乗れば、西は沼津、伊東から東は宇都宮、高崎までを1本の電車で移動できるし、各種新幹線が東京駅に集結しているので乗り換えるにしても1回でかなりの範囲を移動できます。上野駅の北国への玄関口といった風情が消えてしまったことなど昭和の中頃生まれとしては寂しい部分もありますが、せっかくの便利さを享受しないのも勿体無いお話。今回は新宿湘南ラインで浦和駅まで、そこから京浜東北線に一回だけ乗り換えて北浦和駅まで行ってきました。


ざっとした御説明(2023年4月下旬の情報です)

 1982年に開館したという歴史ある美術館。近代美術館というと「MOMA」とか「MOMAT」といったところが有名ですが、この美術館は堂々と「MOMAS」と名乗っています。「名前負けしてないのかぁ」とかいう要らぬ心配などしながら訪れたのですが、建物はでかく、展示室は多数。さらには住民の地域活動支援のためのスペースもあると言う充実ぶり。複数の企画展とコレクション展が同時に開催されていて、もちろんミュージアムショップやレストランもあって、地方自治体が運営する美術館としては大規模な部類に入るものなのではないでしょうか。

アラカンの個人的な感想
 コレクション展時はルノワール、モネ、草間彌生といった世界的な有名どころと、埼玉に縁もゆかりもるある日本人画家の作品が同時に展示されていて、地元の皆さんも観光客も楽しめる構成になっていると感じました。駅に近い好立地なのですが建物内部のスペースがたっぷりあって、さらには噴水や日本庭園がある公園もある上に野鳥の囀りも聞こえてくる静かさ。東京都心のすぐ近くとは思えない素敵な施設でした。


ちょっとしたオマケなどなど

 公園には大きな噴水があって、ちゃんと稼働していました。音楽もなるらしいのですがアラカンが訪れた時には設備が不調とのことで、聴き取るのが難しい程度の音量になっていたのがちょっと残念。稼働するのは1日に数度のようですので、見学するにはちょっと注意が必要です。

 オマケのオマケになりますが、google mapではすぐ近くにもう一つ美術館があるように表示されるのではないかと思うのですが、それはおそらく「美術館という名の質屋さん」のことなのではないでしょか。お宝の鑑定関係がお好きな方、特に蒔絵の道具や印籠、根付け等に興味がある方は楽しめるお店だと思います。


私はこうやってたどり着いた
JR東日本の北浦和駅が最寄り駅。改札を出たら西口へ。

駅舎を出たところに地図。地図上の緑色のところが目的地がある公園。

駅前の通りを直進した先の通りを渡ったところが公園の入り口。

公園に入って正面に見える大きな建物が目的地。