アラカンの逝く前に行ってみた

主に美術館巡りかな

71. 華やかな飲屋街を越えるのがチョット辛いかな - 町田市立国際版画美術館(東京都町田市)

 アラカンが住む神奈川に一番近い東京というか、神奈川に食い込んでいる東京の街、それが町田市です。小田急線で通り過ぎることは度々あって、車窓から町田駅の近くの公園を眺めては「いつかは遊びに行きたいものだ」と思っていたのですが、町田駅で下車することはあっても周囲に立ち並ぶ無数の飲食店に突き刺さってしまい、公園まで行くことはありませんでした。しかし今回は、Googleマップで敷地の中に美術館があることを知ったこともあり、「飲み屋で一杯は帰り道で」と固く心決めて出かけてみました。


ざっとした御説明(2022年12月上旬の情報です)

 「市の文化の中核」となるべく1986年に開設された美術館だそうです。1階に受付、コインロッカー、喫茶室、市民ギャラリーに版画工房、アトリエなどがあって展示室は2階。企画展示用の部屋が二つの他に「常設展示室」と名付けられた部屋があって、こちらでは美術館に所縁のあるらしい版画家のミニ企画展が開催されていました。
 外観からもわかるように建物は大きく、展示室3つでテニスコートが3, 4面は撮れそうな上に、資料室、講堂、会議室などもあって、規模の点では「市の文化の中核」との位置付けに相応しい施設だと感じました。


アラカンの個人的な感想

 静かでゆったりとしていて、落ち着いた雰囲気の美術館でした。絵画を鑑賞するために美術館を訪れることが多いアラカンですが、彩色された版画には興味があるので、これからも訪れる機会はあるのではないかと思っています。


 以下、些細なことなのですが・・・。
 アラカンとしては、公立の美術館は地域住民が美術品に触れるためのギャラリーとしての機能に特化したものと、墨田区の北斎美術館のように地域の文化的な背景に根差したものに両極化しているように思っています。当初はこの美術館は後者だろうと予想していたもので、この美術館ならではの常設展示を、その由縁を学びながら楽しめるのかと期待していました。しかし、『何故、町田市の文化の中核に「国際版画」の名が冠されたのか』についてを明らかにした資料が見つからず、ちょっとだけモヤモヤしています。


オススメするとするならば

 この美術館は小田急線の車窓からも見える公園の中、線路と反対側の端にあります。静かで綺麗な公園ですので、併せて楽しまれることをお勧めします。アラカンが訪れた時は初冬で椿の花や散り残った紅葉がとても綺麗でした。喫茶室で栗入りのパンとチャウダーのセットを食べてから公園を抜けて町田駅まで戻ったのですが、駅周辺の喧騒からは想像もつかない、とても穏やかで落ち着いた時間を過ごすことができました。

 施設のホームページや街中の看板に従った経路は自動車で行くのに適した経路になっているようで、歩道がなく道幅が狭い割に車通りが多い箇所がありました。そこで、徒歩で行かれる場合は町田街道から芹ヶ谷公園に横から入る経路を使い、遠回りせずに公園の散策を同時に楽しむことをオススメします。アラカンの帰路は公園の反対側まで行ってから小田急線沿いに町田駅へ戻るコース。以下、振り返りながら撮影してきた写真で再構成したものを紹介させていただきます。


私はこうやってたどり着いた
小田急小田原線町田駅のホームから直接百貨店の中へ

百貨店の中を新宿方面へ突っ切って東口へ

エスカレーターを降りたら右方向へ

細い路地へ左折して入ります

変則の十字路を直進

しばらく歩いて大きな通りへ出たら横断してから左折

目指すは跨線橋のたもと

跨線橋を渡らず右折

ちょっと行くと公園入り口への下り坂

階段を下りて公園内へ

細長い公園の反対方向へ向かって散策していくと、最後に目的地