アラカンの逝く前に行ってみた

主に美術館巡りかな

7. ゆっくり、ゆったりの極みは「あの時代」の遺産かな- 平塚市美術館(神奈川県平塚市)

ざっとした御説明(2018年11月上旬の情報です)
 人口30万人に満たない地方都市の市立美術館なんだけど、とにかくでかい。体育館のような建物が2棟あって、前庭もゆったり。展示のためのまとまった部屋が二つに資料室と視聴覚室(防音設備とグランドピアノ有り)、加えて市民活動のための展示スペースに喫茶室と盛り沢山。今回訪れた時には、企画展と収蔵品展と市民サークルの発表会が同時に開催され、視聴覚室では企画展関係のテレビ番組を録画したものが上映されているといった具合で、ただ大きいだけではなくてちゃんと活用されていました。

正面入り口付近


アラカンの個人的な感想
 とにかく「空間」だらけ。二つの大きな建物の体積の半分は吹き抜けになっていて、建物をつなぐ部分も「屋上庭園」のような作りなので、ゆっくり、ゆったりと「何もしないをする」には最適な空間になっています。開館した頃(1991年)の時代を思えば、いろんなものにお金をかけるだけの余裕が日本にもありましたね

巨大な吹き抜け。展示スペースより広いかも。


 展示については収蔵品に特徴があって、東京の美術学校で学ぶために上京した後、相模湾沿い(いわゆる湘南)で暮らした芸術家からの寄贈・遺贈が多いように思います。ですから、収蔵品展では明治以降の日本の作家の絵画、彫像、写実もあれば前衛的な現代美術もありと、様々なジャンルの作品を楽しむことができます。


オススメするとするならば
 大磯、茅ヶ崎という、ある程度は知られた観光地に挟まれた平塚市なのですが、平塚市そのものに遊びに行く人って珍しいんじゃないでしょうか。そんな平塚に敢えて足を運ぶとするならば、やっぱり七夕祭りかな。新暦でやるので7月7日あたりの週末、賑やかにやっています。(下の写真は2016年に撮影しました)


 それともう一つはサッカー。何年かに一度、彗星のようにJ1に回帰する湘南ベルマーレの本拠地まで美術館からは歩いて10分程度です。


私はこうやってたどり着いた


駅から徒歩なら西改札北口へ、今回はバス利用なので東改札北口へ


駅舎を出たら左方向へ。健脚自慢なら「ららぽーと行きのバス」を利用して買い物、食事をしてからぶらぶら歩いてもOKだけど、美術館へ直行するときはバス乗り場沿いに駅前広場反対側へ向かいます。


地下道入り口に挟まれた「4番乗り場」から乗車しますが、微妙に経路が違う2系統のバスが同じ乗り場から発車します。どちらでも辿り着けますが、歩く距離を短く済ませたい人は運転手さんに確かめてください。


「美術館入り口」のバス停で降りたら平塚駅方向へ引き返して「平塚警察署入り口」の交差点へ。あとは看板に従って30m程歩きます。バス料金は現金なら180円、IC乗車券なら175円でした。