アラカンの逝く前に行ってみた

主に美術館巡りかな

61. 北海道の「がっちり似鳥さん」と言えば、やっぱり… - 小樽芸術村(北海道小樽市)

 久しぶりの飛行機旅の思い出も今回が最後です。今回はコロナ騒ぎの間に使用していなかったANAのスカイコインとマイルを利用して航空券とホテル代を捻出したのですが、航空業界の苦境を思えばちゃんと現金を払ってチケットを購入した方が良いのではないかと、ちょっと心苦しく思ってしまいました。しかしながら、発行済みのスカイコインとマイルはバランス・シートでは負債の方に計上されているのではないかと思うので、もしそうならば財務状態の改善に多少なりとも貢献できたのかも、などと自分に言い聞かせております。


ざっとした御説明(2022年6月中旬の情報です)

 北海道発の家具屋さんとして有名な、あの家具屋の社長さんが関わっている施設とのことです。古い銀行や港の倉庫を利用した4つの建物、5つの施設があって、各館個別の入場券と全館共通券があったのでアラカンは全館共通券を購入。しかしながら意外と展示スペースが広くて見学できたのは西洋美術館、似鳥美術館、ルイス・C・ティファニーステンドグラスギャラリーだけ。札幌観光のおまけでちょっと小樽まで脚を伸ばして見た、という人には注意が必要な施設でした。
 なお、西洋美術館ではヨーロッパのアンティーク家具というか部屋の展示、似鳥美術館では明治から昭和にかけての日本画の展示が記憶に残っています。

アラカンの個人的な感想

 観光地で何故美術館なのか…については深く考えても仕方がないわけですが、歴史的な建造物を維持、管理していくための費用を捻出する方法としては、妥当な方法なのかもしれません。また、ガラス工芸でも有名な小樽にあって、展示にステンドグラスやアールヌーボー調の工芸品を数多く取り入れているあたりには工夫が感じられました。
 というこよで、少なくとも小樽観光にレトロな雰囲気の建築物やガラス工芸を期待している方々にとっては、楽しめる可能性大の施設になっていたように思います。


オススメするとするならば
 小樽は三度訪れていますが、運河付近や鰊御殿といった良く知られたところしか歩いていません。札幌や新千歳空港とのアクセスが容易なためについつい短時間の滞在になってしまうので、全然詳しくなれません。それでも敢えてご紹介するならば小樽駅の裕次郎ホームですかね。かつては運河地区に石原裕次郎記念館があってガイドブックでも紹介されていたのですが、入場者が減少して閉鎖されたそうです。平成も終わって令和になって、昭和はますます遠くなっちゃいましたね。また、車やバスで移動する事が多い北海道では改札の中にあるこの施設を目にする人は意外と少ないという噂を耳にしたこともあります。もしかしたら希少価値がある1枚が撮影できるかもしれません。


私はこうやってたどり着いた
小樽駅を出たら坂道を下って海へ

廃線跡を過ぎてさらに海の方へ

運河沿いの道路の一つ手前、坂道が終わったところで右折

歴史的建造物を眺めながら進んで…

左手に旧三井銀行小樽支店、その先に似鳥美術館