始まりはアフリカ晴れのイタリアだった
2012年の7月、生まれて初めてのヨーロッパ旅行に行きました。ローマ、フィレンツェ、ベネツィア、ミラノという定番コースの添乗員付きパックツアーで、システィーナ礼拝堂で「最後の審判」、ウフィツィ美術館で「ビーナスの誕生」、サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会で「最後の晩餐」を鑑賞するというもの。事前予約や団体さん用ファスト・トラックを利用して並ばずに入場できるというのが売りで、加えて、半日単位のフリータイムが何度か用意されていて、海外旅行の初心者が経験を積むにも都合が良いと思って参加しました。
バチカン美術館の中庭。
ウフィツィ美術館の入り口付近
サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会。「最後の晩餐」がある食堂跡を出たところ。
ツアー中はのイタリアはアフリカ生まれの乾いた熱風に包まれて、どこへ行っても抜けるような青空。写真ではフィレンツェの川やベネチアの運河とか、決して綺麗ではないはずの水面が綺麗な青に映っていますが、これは空が反射しているからです。
フィレンツェのベッキオ橋。
ベネツィア、サン・マルコ広場の鐘楼からの眺め。
ミラノの大聖堂。
これだけの好天に恵まれれば、旅の思い出は悪くなり用がない訳ですが、ちょっとだけ残念なことがありました。それは、バチカンの美術館やウフィツィ美術館では教科書に載るような歴史的な名品にか囲まれたはずなのに、見る目がないアラカンには何が面白いのかよくわからなかったこと。猫に小判、豚に真珠と言う、まさにそんな感じでしたね。
これにはかろうじて気が付きました。(バチカンにて)
人類共通の財産のようなものに囲まれているはずなのに、それが理解できない自分がつくづく情けなくなり、「せめて東京あたりで開催される大きな企画展くらいは経験しといて見る眼を養いたい」と思ったのが、美術館に出入りするようになったきっかけです。
さて、ローマは街そのものが人類の財産のようなところで、プラッと入った教会で歴史的名画とご対面ということもザラらしいです。下の写真はポポロ広場の双子の教会で、カラバッジオとかベルニーニの名品があるらしいのですが、アラカンはサクッと素通りしてきました。再チャレンジしたいと思ってはいるものの、トレビの泉への御賽銭のご利益は未だにあらたかではないようです。
ボルゲーゼ公園から見た「双子の教会」と「サン・ピエトロ教会」のキューポラ。
この入り口の奥に名品があったらしい。写真は撮ったけど、素通りしましたぁ!
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