アラカンの逝く前に行ってみた

主に美術館巡りかな

イギリスの美術館 - マンチェスターとリヴァプール 

 2018年のイギリス旅行ではANAの特典航空券を利用しました。そのためか、エディンバラ国際空港からの帰国便はドイツあたりでの乗り継ぎを探しても見つからず、なんとか確保できたのがマンチェスターからブリュッセルを経由して帰ってくる経路。ロンドンまで引き返せば簡単なものを年甲斐もなく意地になってしまったのですが、ヨーク、リヴァプールに立ち寄ることもできて結果は上々でした。


Manchester Art Gallery

 街中にあって由緒ありげな建物。ガイドブックで取り上げられるようなお宝級の展示はありませんでしたが、イギリス絵画、特にラフェエロ前派の展示は素晴らしかったように思います。新館と思しき建物には現代アートもあって、派手さはないけれど市民のための美術館といった雰囲気が心地良かったと記憶しています。


The John Rylands Library

 いわゆる美術館とか博物館ではないのですが、建物自体が美術品。宗教施設のような厳かさもあって、なかなかに素敵な所でした。観光のコンテンツが少なめのマンチェスターの街中では貴重な場所だと思います。


The Walker Art Gallery

 リヴァプール・ライム・ストリート駅を出てすぐ、港へ降る途中にあって観光のついでに寄るのにも便利ですが、できることなら「ついで」ではなくしっかり時間を取ることをお勧めしたい美術館。古代から現代まで、イギリスのみならずヨーロッパ全般の絵画が数多く展示されていて、ウィキペディアの「北のナショナル・ギャラリー」といった感じの記載がぴったりの圧巻の展示内容でした。特に、ラファエロ前派関連の展示はマンチェスターの美術館同様、テート・プリテンよりも見応えがありました。19世紀のマンチェスターやリヴァプールは、産業革命期の工業や各種貿易でロンドン以上の富を集めた都市だったらしいのですが、確かに金はあったのだろうと納得してしまいました。


Tate Liverpool

 「テート」の名前に引きつけられての訪問でしたが、展示はコテコテのコンテンポラリー・アート。この頃のアラカンには、今ひとつ楽しめない施設でした。ただし、施設があるのが煉瓦造りの倉庫街を復元した再開発地区にあって、この辺りをブラブラすること自体はとても楽しかったです。すぐ近くには”The Beatles Story”と言う名のビートルズ博物館といった感じの観光名所もあって、ここで展示と甘味を楽しんだりもしました。


 ヨークについてはオックスフォードと一緒に、別の回で取り上げます。