アラカンの逝く前に行ってみた

主に美術館巡りかな

44. 松竹映画の撮影所があった大船は大船市でも藤沢市でもなく鎌倉市です- 鎌倉市川喜田映画記念館(神奈川県鎌倉市)

 アラカンが小学生だった頃には、冬休みや夏休みになると「ガメラ」だの「ゴジラ」だのと言ったオコチャマをターゲットにした映画を盛んにやっていました。親の方針が「長期の休み1回につき映画は1回」だったため、「ガメラ」と「ゴジラ」とぶつけられたりしたものなら悩みに悩んだわけですが、そんな育ち方をしたせいか、高校を卒業して一人暮らしを始めて最初に嵌まり込んだのが「映画」。学生時代を過ごした仙台には進駐軍がダンスホールに使っていたという名画座があって、旧作なら300円だったのも懐かしい思い出です。


ざっとした御説明(2020年2月中旬の情報です)

 洋画の輸入会社の経営者だった川喜田長政氏の旧宅跡地にある、美術館というようりは博物館に近い施設。映画のポスターや関連した物品を展示する部屋が一つと、映画を上映するための部屋が一つ。映画を鑑賞するには1000円必要でしたが展示だけなら大人200円で、鎌倉観光のついでに気軽に立ち寄ることができる料金になっていました。また、敷地内には(川喜田氏が別邸として管理していたらしい)哲学者だった和辻哲郎氏の旧宅もあって、月に何度かは内部を公開しているようでした。


アラカンの個人的な感想
 美術館や博物館が沢山ある鎌倉で、敢えて映画のポスターを見に行くこともないように思われる方もおいでになるでしょうが、松竹映画の撮影所があった大船は、実は鎌倉市。今は忍ぶ縁もなくなってしまっているのですが、昭和の終わり頃には映画にどっぷりハマっていた世代にとっては、とても懐かしい時間を思い出すことができる施設ではないでしょうか。それにしても「昭和の女優の美人さ加減は半端ないものだったなぁ。」と、つくづく思ってしまったのは、やはりアラカンがガキンチョだった頃の憧れのせいですかね。


オススメするとするならば
 かつて流行った映画のポスターなどに懐かしい気持ちを抱いたら、映画館に行ってみてはいかがでしょうか。アラカンは月に2,3回、シネコンへ出かけているのですが、画面も音響も大きな映画館でみる映画は、やはり格別だと思います。


私はこうやってたどり着いた
 小町通りの、43番で書いた「鏑木清方記念館」への曲がり角のもう少し先を左折してすぐ。

大きな看板が目印。