アラカンの逝く前に行ってみた

主に美術館巡りかな

5. これって愛?、それとも執念? - 栗田美術館(栃木県足利市)

ざっとした御説明(2018年10月下旬の情報です)
 ビックリしたのは敷地の広さ。個人が収集した伊万里、鍋島のみを展示した美術館ということで、展示室が1つ, 2つのこじんまりとしたものを想像していたアラカンでしたが、大型観光バス専用スペースもある駐車場を含めると、サッカーグラウンド2面は優にありそう。森に包まれた小高い丘を散策しつつ、散在する建物や登り窯を巡るという趣向の「陶芸のテーマパーク」とも言うべき施設でした。



アラカンの個人的な感想
 陶芸には興味がないアラカンなのですが、コレクターの執念のようなものを感じることができたかと思います。陶芸品の中でも伊万里、鍋島以外には目もくれずに数千点を集め、収集に支障が出るからと国会議員を退き、そして収集品を公開するために故郷の山を買い取って美術館を開設してしまったわけですから、凡人の理解できる範囲を越えてる気がしました。
 収集品の散逸を防ぎ、同時に保管、保全のために必要な資金を入館料で賄えるわけですから、自分が死んだ後まで考えて美術館を作ってしまうと言うのは良い方法なのでしょう。そう考えれば、この美術館は蒐集家の究極の愛情表現なのかも。


オススメするとするならば
 展示品の目玉は、高さ180cmの大壺かと思います。ヨーロッパの美術館や王宮にあるようなやつでした。しかし、特筆すべきは、とにかく静かなことかと思います。このところプー太郎ぶりに筋金が入りつつあるアラカンは「今日は平日だから空いてるんだね」とかついつい思ってしまったけど、実際のところは日曜の昼下がり。近隣にある「あしかがフラワーパーク」の駐車場は満杯でした。世知辛い日常を離れ、「現世でどれだけ愛したお宝も、あの世には持っていけないのだなぁ」などと感慨に浸りながら人影まばらな森の中を歩くのも、時にはよろしいのじゃないでしょうか。


私はこうやってたどり着いた
最寄駅は「富田駅」なのだけど、当初はフラワーパークに行くつもりだったアラカンはひつ隣の「あしがらフラワーパーク駅」からスタート。出口を出たら左方向へ。


高架になっている線路の向こう側に建物の一部がチラッと見えました。


左手に注意していくと美術館への案内看板があり、その先に両毛線をくぐり抜ける通路がありました。


両毛線をくぐり抜けたら左へ。あしかがフラワーパーク駅方向へちょっと戻ると信号機付きの横断歩道があったので渡って右方向へ。


坂道を登って行くと三叉路があって、左手に大きな看板。ここを左へ。富田駅方向から来た時も、この看板が目印。


せっかく徒歩で行ったなら、この門から入ってみてはどうでしょうか。