アラカンの逝く前に行ってみた

主に美術館巡りかな

43. 雪の下の静けさの中、少女は佇む - 鎌倉市鏑木清方記念美術館(神奈川県鎌倉市)

 明治から戦後にかけての相模湾沿いは東京から遠からず、かと言って近過ぎない距離だったらしく、鎌倉には作家、画家といった文人が、小田原には政治家や社長さん方が居を構えておいでになりました。そういえば、現在の大磯から茅ヶ崎にかけては芸能人が多いかな。そんな相模湾沿いにあっても鎌倉は「ハイソな人が住む街」であることについては別格だったのですが、昨今は世界中からお客さんを集める有名観光地。休日に出かけるのはチョットためらわれる場所になってしまい、年に一度、行くか行かないかと行った感じの街になってしまいました。すぐ近くなんですけどね。


ざっとした御説明(2020年2月中旬の情報です

 鎌倉駅と鶴岡八幡宮の間、小町通りからチョットだけ入った住宅街にある美術館。江戸の終わりから昭和までを生きた日本画の巨匠である鏑木清方氏の最晩年の旧宅跡地ということです。アトリエを再現した部屋と展示室に、庭を眺めることができる休憩スペースとミュージアムショップという簡素な造り。カフェはなかったけど、お茶と軽食を取れるところは小町通りまで行けばたくさんありますね。


アラカンの個人的な感想
 真っ直ぐ歩くのも大変な、人で溢れ返っている所がすぐ近くにあるとは思えない静かさ。鏑木清方の美人画って、描かれているのは人物がほとんどで、背景から音が聞こえてこないようなものが多いように感じているのだけど、入り口の木戸をくぐって辿り着いた美術館の静かさは、そんなアラカンの印象にぴったり。ちなみに住所の地名は、なるほど、納得の「雪の下」。


オススメするとするならば
 TV番組で良くやってますが、小町通りでのB級グルメの食べ歩きは楽しいですね。段葛のある大通りや、そちらへ抜ける小路にもお店は沢山あって、人出は多いながらも小町通りよりは幾分歩きやすい程度なような気がします。今回アラカンが楽しんだのは「鎌倉ビール」。家の近くの小田急OX(スーパー)でも売ってた気がするけど、鎌倉で飲む所に格別の価値があるらしく、驚きの1本750円でした。


私はこうやってたどり着いた
 新型ウィルスの影響で空いているという噂を聞いて藤沢駅から江ノ電を利用


鎌倉駅では西口へ。JR駅構内を突っ切れるかは不明で、もし行ければチョット近道。


JR横須賀線の高架を潜って駅正面側へ。


時計台を右手に見ながら地下道へ。


地下道を出たら、駅前広場左側の赤い鳥居へ。ここが小町通りの入り口。


鶴岡八幡宮へ向かって直進。


代表作の一つである「朝涼」があしらわれた電信柱を目印に左折。


30mほど行った先、左側の木戸の奥が目的地。