アラカンの逝く前に行ってみた

主に美術館巡りかな

41. 緑地の行き止まりに美術館があっても良いじゃないか‼︎ - 川崎市岡本太郎美術館(川崎市多摩区)  

 昭和30年代に生まれた日本人にとって忘れることができない思い出の一つに大阪万博があるのではないでしょうか。今ほど気軽に旅行に出かけられる時代ではなかったわけで、「冥土の土産になんとしても新幹線に乗って大阪まで行って、月の石が見たい」という祖母の願いをかなえるついでに、閉会間際になってやっと連れて行ってもらえると決まった時には本当に驚きました。せっかく現地まで行った割には様々な展示についての記憶が薄れてきていて残念なのですが、なんと言っても強烈だったのは「太陽の塔」。今も跡地に立つ像を見に行くことがあるのですが、あれを博覧会のメイン会場に、わざわざ天井に穴を開けてまで設置するだけのエネルギーと感性が、戦前生まれの皆さんにはあったのだと思うと感慨もひとしおです。


ざっとした御説明(2020年1月下旬の情報です)

 小田急小田原線の向ヶ丘遊園駅の近くにある生田緑地の奥深い所にある美術館。氏の作品に加えて、やはり芸術家だった御両親に関する品々を展示する常設展示室と、企画展示室、喫茶スペースがありました。また、広場には作品というよりも建造物と呼びたくなるような塔も展示されていたり、「グラスの底に顔があってもいいじゃないか!」、「芸術は爆発だ!!」という台詞で有名なテレビコマーシャルを見る事もできました。


アラカンの個人的な感想

 岡本太郎氏の作品はどれも独創的で、テレビをはじめとするメディアに登場した折に垣間見えるキャラクターも強烈で、子供時代の自分にとっては「元祖・変なおじさん」でしかありませんでした。しかし、今、あらためて見る作品群は飛び抜けてカラフルであったり、シンプルながら迫力に満ち溢れているものばかり。他では見たことがないし、他の作家の作品と一緒に違和感がなく展示ができる他の美術館を思い浮かべることもできません。


オススメするとするならば

 蒸気機関車が置かれた芝生広場でごろごろするも良し、同じ生田緑地内にある自然科学館や日本民家園に寄って見るも良しだと思います。日本民家園の正門は緑地の入り口付近にあるのですが、美術館がある一番奥の辺りにも出入り口があって、芝生広場、自然科学館、民家園を一筆書きで回ることができます。小田急線隣駅の登戸からは「川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム」へのバスが出ているようですが、チケットはローソンだけで販売されていて、入場日時指定のもの。ハシゴするにはチケットを予め購入しておいた方が良さそうです。


私はこうやってたどり着いた
小田急線向ヶ丘遊園駅、南口から。


路線バスもあるようあだけど緑地の入口までなので徒歩でも十分。駅前から緩いカーブを描く道を道なり直進。


1km弱で生田緑地の入り口へ。写真右側の道幅の狭い方へ。


生田緑地入口のビジターセンター。


入口を過ぎてすぐのところ、右側に民家園の入口。


山中の登り坂をさらに進む。ちなみに民家園の中も坂道、階段多数。


芝生の広場が終わって、チョット不安になったあたりで案内標識。「奥の池」の奥側に目的地。