アラカンの逝く前に行ってみた

主に美術館巡りかな

ニュージーランドの美術館 - クライストチャーチ美術館(クライストチャーチ)

 旅行代理店のパンフレットで見かけた天の川の写真に惹かれて、ニュージーランドはテカポの街まで行ってきました。現地ガイド付きの団体さんツアーで観光の対象は星空、山に湖。街歩きしながら美術館に行く旅程はなかったのですが、クライストチャーチのホテルにチェックイン後は自由行動で、しかも、ホテルから美術館までは観光名所の一つである公園を突っ切って徒歩10分。と、いうことで、部屋に荷物を置いた時には閉館時刻まで2時間を切っていましたが、カメラを抱えて出かけてみました。

 公園を抜けて大学関連の建物が並ぶ通りの先にあったの美術館は、六本木の新美術館に似てなくもないガラスを多用した現代的な建物で、前庭には雄牛を載せたグランドピアノと椅子。

 ちなみにグランドピアノの上には乗れないものの椅子には腰掛けても良いとのことで、何やら現代美術が多めの美術館との印象を受けましたが、館内の展示はニュージーランドに所縁がある開拓時代から現代までの作家による絵画やオブジェが並ぶ、とってもオーソドックスなものでした。
 展示スペースは1階と2階に別れていて、2階には間仕切りが少なめで開放的な空間に絵画やオブジェが並び、

 

 1階には通状の展示室に加えて音響や照明使ったコンテンポラリー・アートも展示できる、仕切られた展示もありました。

 各階のスペースは、アラカン基準(かなりいい加減)でテニスコート6面くらいで日本の県庁所在地にある県立美術館にありそうな規模かなと思いました。クライストチャーチの人口が30万位らしいので、いい線いってるかもしれません。


 アラカンが知っているヨーロッパの有名な画家の作品はフランスのアンリ・ファンタン・ラトゥールの油絵が1枚だけで、あくまでもクライストチャーチやニュージーランドにこだわった作品が並んでいて入場は無料。気候は厳しいけど人間は穏やかで、空、山、湖、海、羊、馬、牛を眺めて楽しむニュージーランド観光にぴったりな美術館だと思いました。


 以下、おまけです。クライストチャーチと言えば2011年の地震で大きな被害を受けた街なわけですが、大聖堂はいまだに壊れたまま。多くの日本人留学生が亡くなった語学学校が入っていたビル跡地や犠牲者を悼むモニュメントも残されていました。美術館はそれらがある街の中心部から公園へ行く途中にありますので、クライストチャーチに宿泊する機会があれば、まとめて訪れて見てはいかがでしょうか。