アラカンの逝く前に行ってみた

主に美術館巡りかな

34. でっかい本棚に圧倒されるのは不思議な気分 - 東洋文庫ミュージアム(東京都文京区)

 大量の蔵書を保有する研究機関が運営する展示施設となると美術館というよりは図書館な訳ですが、ウィーンのオーストリア国立図書館やマンチェスターのジョン・ライランズ図書館などは世界的に有名な観光アイテム。近世の建築そのものが素晴らしかった図書館と平成に建築された鉄筋コンクリートのビルを比べても仕方がないと言う御意見も聞こえてきそうではあるのですが、書籍が持つ力には意外と大きなものがあるようです。



ざっとした御説明(2019年9月中旬の情報です)

 岩崎久彌が設立した東洋学関係の研究図書館が運営する展示施設で、展示エリアは大きくわけて三つ。一階ホールから階段を登った先にある文庫設立のきっかけとなったモリソン氏の蔵書を並べた大書架、ちょっと奥まったところに解体新書や日本の民話に関連した常設的な展示、そして出口付近の企画展エリア。今回訪れた時には、甲骨文字に始まる「漢字」の変遷に関する企画展が開催されていて、東京国立博物館のあまりの混雑にめげて見損ねた王羲之の書を見る事ができて嬉しかったです。

アラカンの個人的な感想

 本の数だけから言えば都内の書店や有名大学の中央図書館の方が圧倒的に多いわけですが、いざ書架の前に立つと思わず写真を撮りまくってしまうだけの大迫力。展示の仕方が凄いのだろうなと思うし、その辺りにはアートに通じるものがあるような気がします。書架を眺めるためのソファーも用意してあるあたりには、展示している側の自負も感じられました。


オススメするとするならば

 駒込駅から10分程度は歩くことになるので、本棚を見て感動できるものなのかと不安を感じる方には縁遠く感じられる施設かもしれません。しかし、すぐ近くに枝垂桜で有名な六義園があり、出入り口一つは東洋文庫ミュージアムから徒歩3分。二つの施設を訪れる事でチケットが割引になるサービスもあるようでしたので、とりあえずは大名庭園を目当てに出かけてみてはいかがでしょうか。ちなみに、割引の方法はどちらを先に訪れるかで違うらしいので、最初に訪れた施設のチケット売り場で両方を訪れる予定であることを告げた方が良さそうです。


私はこうやってたどり着いた
山の手線で駒込駅へ。電車を降りたら地下鉄南北線乗り換え、池袋駅側の北口へ。


北口を出たら大きな通り(本郷通り)を渡って六義園の染井門へ。


六義園の塀に沿って次の交差点まで大通りを直進。


交差点を渡って右折。案内の看板が目印。


30mほど先、左手側に目的地。