アラカンの逝く前に行ってみた

主に美術館巡りかな

26. 海賊(と呼ばれた男)が残したお宝に出会えます - 出光美術館(東京都千代田区)

 株式会社である出光興産が入っているビルの9階にある美術館という事で察しはつく訳ですが、創業者が蒐集した美術品が展示されている美術館。Wikiによれば、創業者没後に会社の資産圧縮の必要に迫られたのがキッカケとなって海外に流失したものもあったようなので、何がしかの組織を作って維持管理する、その費用を美術館の来館者から提供してもらうということは必然だったのでしょう。個人の収集品といっても、国宝、重文もあって道楽の域は軽く超えています。そもそも大きな会社のバランスシートに影響を与えてしまう金額だった訳で、ちょっと感覚が狂う感じです。


ざっとした御説明(2019年3月中旬の情報です)

 1F入り口から専用のエレベータで登った先は、照明がグッと抑えられたシックな空間。白い壁に明るい白色LED照明という昨今流行りの空間とは違い、照明が当たって展示品だけが闇に浮かんでいました。蒐集家の趣味が陶磁器から西洋絵画まで幅広かったからなのか、アラカンが訪れた時は染付けというか陶磁器関連の企画展と、別の小部屋でルオーの作品が数点展示されていました。


アラカンの個人的な感想
 幼い頃から茶碗やお皿は白いものだと思い込んでいたアラカンには、焼き物の何がそんなに面白いのか良くわからないのですが、白磁やら染付はヨーロッパの宮殿にある美術館や宝物館でも大量に展示されています。陶磁器は骨董道楽の王道とも言える訳で、一代で財を成した方は勿論、これからの一攫千金を夢見る方々にも魅力的な工芸品なのかもしれません。収集のキッカケが若い頃に出会った、それほど高価でもない小品との出会いだったという話もよく聞く話です。財を成す力と骨董に魅力を感じるセンスとの関連性に思いを馳せるのも楽しいかも。


オススメするとするならば
 皇居間近のビルの9階で、お堀を越えて桜田門や警視庁方面に眺望が開けた大きな窓があるロビーがありました。用意された椅子は全て窓向き、無料のお茶のサービスもあって、ちょっと嬉しいおまけでした。


私はこうやってたどり着いた
  最寄駅は東京メトロ有楽町線の有楽町駅ですが、アラカンはJRの有楽町駅から。国際フォーラム口から出ると簡単。


東京国際フォーラムの脇を、皇居、帝国劇場方面へ直進。


右手に地下鉄への入り口が見えたら、そのちょっと先、帝国劇場の手前が目的地。