アラカンの逝く前に行ってみた

主に美術館巡りかな

29. 二十歳頃の思い出がギッシリ詰まってます- 宮城県美術館(宮城県仙台市)

 アラカンは学生時代を仙台で過ごしたのですが、地下鉄はおろか東北新幹線も開業していなかった頃で、上野発の急行で6時間。そのせいもあってか、東北地方唯一の大都市とは言え、まだまだ落ち着いた雰囲気があったように思います。最近では小高い山が丸ごと宅地化したり、タワーマンションがボンボンと立ち始めたりで、遊びに行くたびに驚かされてしまいます。


ざっとした御説明(2019年5月下旬の情報です)

 昭和56年(1981)開設でアラカンの在仙時期に重なるのですが、第二次オイルショック後の不景気な時代に、カフェやミュージアムショップがちゃんとある大きな美術館ができたので、驚いた記憶があります。常設展専用の展示スペースがあり、地元所縁の彫刻家専用の展示室や県民ギャラリーに広々としたオブジェ付きの庭もありと、県庁所在地の県立美術館としてはフル規格。


アラカンの個人的な感想
 大きなビルが立ち並ぶ市街地から広瀬川を渡った静かな文教地区にあり、広々とした敷地に低層で横長の建物は東京の美術館にはない開放感。贅沢を言えば、常設展示の目玉がカンディンスキーやエゴン・シーレの作品というところが、ちょっと寂いしいかな。青森の棟方志功、岩手の萬鉄五郎のような有名人がおらず、羽生結弦や福原愛のプロフィール展示というわけにもいかないので、仕方がないところでしょうが。


オススメするとするならば
 建物から外に出た中庭風のスペースに不思議の国のアリスをモチーフにした銅像が数体設置されているのですが、ガラス張りの建物に映り込んだ風景がまさに「不思議の国」と言った感じです。


 それと鑑賞後、天気が良ければ広瀬川の堤防や東北大学の川内キャンパスを抜けた先にある東北大学理学付属植物園への散策はいかがでしょうか。杜の都の名前そのままに緑が多くて気持ち良いです。


私はこうやってたどり着いた
 仙台駅始発の観光用乗合バス(るーぷる仙台)でも良いのですが、今更の市内観光でもないアラカンは地下鉄東西線の仙台国際センターから徒歩。エスカレーターで地上に出たら西1の出口へ。

 背がやたらと高い並木を左手に直進。40年前も高かったけど、さらに成長したんじゃないかしら。

 緑の中を3分もかかりません。

 信号付きの交差点の左前方が目的地。ちなみに、右には仙台二高、左は東北大が川内キャンパス、直進すれば広瀬川にかかる澱橋。