アラカンの逝く前に行ってみた

主に美術館巡りかな

25. 見ていいるだけで痛くなっちゃいました - 刀剣博物館(東京都墨田区)

 トム・ハンクスやマッド・デーモンが出ていた「プライベートライアン」という映画がありました。正視するのが難しいグロいシーンが多い映画だったのですが、特にラスト近くのナイフを使った格闘シーンの、尖った先端がスーッと入っていくような映像にはビビりまくりました。アラカンは小さい頃から、鋭いものや先が尖ったものが苦手です。彫刻刀やドライバー、割れた牛乳瓶のカケラなどで、外科で縫ってもらうような怪我を散々してきたからかもしれません。切って痛くて縫っても痛い、治って安心かと思えば抜糸の時にまた痛いわけで、良い事なし。そんなアラカンが、「鋭利な刃物」の代表格である刀剣の博物館に行ってきました。


ざっとした御説明(2019年3月上旬の情報です)

 日本美術刀剣保存協会という公益財団法人が運営する施設だそうです。1回に日本刀の製作過程などを紹介した小さな展示スペース(無料)、カフェ、ミュージアムショップ、3階に展示室があり、チケット売り場は1階。展示室には30口程の刀剣類と刀の鞘、鍔などがありました。カフェやロビーは隣接する「旧安田庭園」に面していて、雰囲気としては純和風。


アラカンの個人的な感想
 平安、鎌倉時代に鍛造されたものも展示されていました、表面に錆ができると逆に安定化する(青)銅と違って、鉄は中まで錆びて、挙句はボロボロになってしまいますので、保存には手入れが欠かせません。そう考えると、展示されている刀剣は単なる刃物、武器ではなく、多くの人達が大切に保管、伝承してきた努力の結果。とは言っても、観ているだけでどこかがスーッと切り開かれちゃいそうな「鋭利」なものが30数口、暗い照明の中にズラッと並んで鈍く光っている様には心底まいりました。「人斬り包丁」だなぁ、やっぱり。


オススメするとするならば
 大相撲、江戸東京博物館、すみだ美術館と組み合わせるとか、ちょっと足を伸ばして東京大空襲の慰霊施設に行くと行ったところですかね。今回、美術館・博物館のハシゴ3つ目だったアラカンはここでダウン。甘い物とコーヒーの組み合わせを求めて秋葉原へ向かいました。「おかえりなさいませ」とか「おいしくなーれ」といったセリフを聞いたかどうかは秘密です。


私はこうやってたどり着いた
両国駅西口を出たら国技館方面へ。

国技館正面入り口を右手に見ながらさらに直進。

旧安田庭園の向こう側が目的地。