アラカンの逝く前に行ってみた

主に美術館巡りかな

24.謎の高床式建造物は現代の見世物小屋でした - 江戸東京博物館(東京都墨田区)

 以前にこの博物館を訪れたのは、もう3年近くにも前のこと。1Fにある特別展示室でレオナルド・ダ・ヴィンチの「糸巻きの聖母」を観るためだったので、6Fまで登らなければならない常設展示には寄りませんでした。その後、国技館へ出かけた折に両国駅のホームから巨大な建物を眺めながら、「なんであんなにデカイんだろう」と不思議に思いつつもスルーしてきました。今回は、すみだ北斎美術館からの帰り道ということで、ちょっと寄ってみたのですが、そりゃもうびっくりしました。


ざっとした御説明(2019年3月上旬の情報です)

 東京都が昭和の終わりに計画を開始した建物は、何故か高床式の建築をイメージしたらしいのですが、なんで江戸、東京で高床式なのかはネットで調べて見てもわかりません。1Fの特別展示室と5, 6Fの常設展示室があり、特別展示室で開催される企画展のテーマは、特に江戸、東京にこだわっているわけでもないようです。


アラカンの個人的な感想
 常設展示のイメージとしては実物大の見世物小屋をまるっと展示した現代の見世物小屋。建物が巨大になってしまっているのも納得です。

5階、6階とはなっていますが、実際は全体が吹き抜けのひと続きで江戸時代の日本橋をイメージしたらしい木製の橋までかかっている訳で、国際展示場並みの容積があるんじゃないでしょうか。

それにしても、高床式となると弥生から飛鳥時代の建築で関西や北九州を思い浮かべてしまうのですが、展示スペースの関係でも無し、眺望がある訳でも無しで、やっぱりよくわかりません。


オススメするとするならば
 インバウンドのお客さん向けのアトラクションっぽい感じもあるのですが、日本人でも楽しめると思います。江戸も東京も何度も丸焼けになって、残っているものは少ないのだということがよくわかりました。計画から建設までが丁度バブルの頃。すんごいもの作って、残したものです。


私はこうやってたどり着いた
 最寄りは大江戸線の両国駅になります。すみだ北斎美術館の帰りに寄ったアラカンは両国駅とは反対側、地下鉄出口の隣の入り口から。

特別展示室の利用だけなら1F、常設展示だけなら3Fの入り口が便利。両方行くならどちらでもOK。


両国駅からなら駅と国技館との間を錦糸町方向へ。

3Fへの階段、エスカレータはすぐわかります。

1Fのエントランスへはこの怪しげな通路を行きます。

地下駐車場の先に1F入り口。