アラカンの逝く前に行ってみた

主に美術館巡りかな

23. 北斎というよりは画狂老人卍を観た気がしています- すみだ北斎美術館(東京都墨田区)

 アラカンが住む東海道線沿いから総武線方面への交通の便は意外と良くて、大船始発の総武線への直通列車を使えば、まず間違いなく、ゆっくりと座っていけます。にも関わらず、両国はアラカンにとって縁遠い街で、田舎から上京してきた老親を連れて国技館に遊びに行った思い出くらいしかありません。そんな感じでしたから、北斎に関わる新しい美術館が開館したというニュースは知ってい他のですが、それっきりになっていました。今回は、森アーツギャラリーの北斎関連の企画展が好評というニュースに惹かれつつも混んでるところは嫌だという、そんな気分の結果です。


ざっとした御説明(2019年3月上旬の情報です)
 墨田区が、地元が生んだ(かつてその辺りに暮らしていた)世界的な有名人を記念するために開設した美術館のようです。展示スペースは小さめですが常設展示と企画展示のスペースが別個に用意されている本格仕様。常設展示では等身大の人形による北斎親娘の長屋暮らし推定復元模型(?)なんかもある、作品はもとより北斎の人生までをも知ることができる施設になっていました。


アラカンの個人的な感想
 常設展示では北斎漫画の複製を手にとって眺めることができたり、タッチパネル式の解説用ディスプレーが用意されていたりと様々な工夫が凝らされていて、絵を見るだけではない楽し見かたができました。銀色で現代的でオシャレな建物なのですが、児童用遊具のある公園の奥側にあるあたりには、気取らぬ下町の風情も感じられました。


オススメするとするならば
 何と言っても、常設展示室の推定復元模型だと思います。晩年は画狂老人卍とも号していた北斎な訳ですが、襤褸をまとって一心不乱に絵筆を走らせている様であろう白髪の姿は、まさに画狂老人。で、娘のお栄の、笑っているようにも呆れているようにも思える表情にも鬼気迫るものがありました。
 ついでですが、ここのチケットの半券で両国駅近くにある江戸東京博物館の常設展示チケットが割引になるようです。お寄りになる方は無くさないでお持ちください。


私はこうやってたどり着いた
 最寄駅は都営地下鉄大江戸線両国駅のようですが、いつものようにJR利用でJR両国駅から。グーグル・マップのナビ様のお告げに従って東口を出て右方向へ。


  JRの高架沿いに千葉方向に直進。


 直進できなくなった所で高架をくぐって左方向へ。


 大江戸線両国駅の出口や江戸東京博物館の入り口を左手に見ながら次の交差点へ。



江戸東京博物館前の交差点で右折。道を渡ったらさらに200mほど直進。


 右手に公園が見えたら、その奥が目的地。


 入り口は中央付近の「穴の奥」。